Taste of Hawai'i: File No.039 KONA COFFEE飲み比べ -Hawaii Coffee Company編 by Jack Amano
もう長くハワイに行けず、
底ついてしまっているハワイ産のコーヒーを
今回モニターさせて頂くことになりました。
届いた箱を開けただけでハワイの雰囲気と
香ばしいコーヒーの香りに包まれました、
幸せ。
コナコーヒーは
ブルーマウンテン、
キリマンジャロと並んで
世界3大コーヒーのひとつと呼ばれていますが、
生産量は世界のたった0.1%程度であり、
希少価値の高いコーヒーです。
今回モニターの3種類とも、実は
Hawaii Coffee Company(ハワイコーヒーカンパニー)
の工場で製造されています。
① ROYAL KONA 100% KONA Coffee
1968年に創立され、コナコーヒーについて
40年以上手掛けた知識と実績があります。
メーカーはライオンコーヒーと同じ
ハワイコーヒーカンパニー、
2000年にライオンコーヒーと
パートナーシップを結んだ
兄弟ブランドです。
ロイヤル・コナ・コーヒーは、
100%ピュアなコナコーヒーで風味が良くて
美味しいと評判があります。
その実、配達された段ボール箱を置けると、
このパッケージから一番袋からも
香ばしい香りが漂っていました。
輝かしいゴールドのパッケージ(写真が撮りにくい)に
エアーを抜いて豆がピチピチに詰まっています。
②LION 100% KONA Coffee
ハワイ土産としても大変人気のあるライオンコーヒー
140年以上の歴史を持つ老舗メーカーであり、
選りすぐられたコーヒー豆を念入りに焙煎して
使用したコナコーヒー100%の豆です。
この100%コナコーヒーも、ミディアムローストの焙煎で
程よい酸味が口に広がり飲み際に残る
やさしい甘味がいい感じとのことです。
見てるだけでウキウキ、ほれぼれするコナ100%、
写真撮影の時もどこかしら袋の隙間から
香ばしい香りが漂ってきます。
③LION ORIGINAL ROST
2018年5月に工場をリニューアルをし、
トレードマークのライオンのデザインも
このように新しくなりました。
カリヒにあるライオンコーヒーの
工場兼直営店でも当然購入できます。
ライオンコーヒーは、
アメリカ本土のオハイオ州で1864年に産声をあげ
このトレードマークは、創業者が
「百獣の王ライオンのようになりたい」
という想いでつけたそうです。
粉の状態なのでペーパーフィルターを用いれば、
お湯をそそぐだけですぐに頂けます。
パッケージにLIONのロゴの入ったクリップ
が付いていて、使ったら
折り目を進めて行きクリップで止めておける
心使いが有難いです。
①と②の二つは豆でしたので、比べてみました。
豆の2つを袋とお皿で写真撮影。
焙煎の状態はどちらもミディアムローストで
均一に焙煎出来ています。
比較すると① ROYAL KONAの方が
より均一にローストできていました
(あくまで比較です)。
豆自体の大きさは、
大粒でばらつきも均一で、
良く見かけるような割れ・焼け焦げも
あまり入っていません。
比較するとどちらも粒ぞろいの豆が多く
つやつやしています。
同じ100% KONAのはずなのに
少し農場がことなるのか
微妙な差があります
(どちらが良いというのではありません)
同じ条件で比較するため、
自動のミル付きのコーヒーメーカーで
浄水器を使った水道水で作ってみました。
コーヒーカップ2杯分に
それぞれ豆を同じ量20g入れて
写真のような使い慣れた自動コーヒーメーカーで
淹れて飲んでみました。
① ROYAL KONA 100% KONA Coffee
ミルの粗さ 細(普段と一緒)
香り
挽く前:かすかにコーヒーを感じる
挽いてから:一気に香りが広がりる
淹れてから :鼻が慣れたのか、香気が少し弱くなります
飲んだ印象 :苦みが少しある 酸味が弱い
コクは中程度 甘味わずかに感じられます
コーヒーとしてのおいしさは、ハワイを感じさせます。
会社の友人にも半分持って帰ってもらい
3種類飲んで頂きました。
その友人もおおむね同じ評価・印象です。
残念なことに今回のは、
口の中でほんの少し渋みが残ります
コロナ禍で輸入に時間が掛かったためでしょうか 。
豆の状態があまりよくなかったのかもしれません。
少し疑問です。
いつもは、もっと美味しい(はずですが)。
②LION 100% KONA Coffee
粗さ 細(普段と一緒)
香り
豆:挽く前:少ない
挽いてから:コーヒーを感じる
淹れてから : 香気は少なめです
飲んだ印象 : 苦み中くらい、酸味も中くらい
コクは中程度、甘味わずかに感じられ香りは少ない
ところが、コーヒーの味のバランスが良く、コナの特徴があります。
このバランスは、いい意味で少し驚きです、
さすがLION 100% KONA と言ったところです。
③LION ORIGINAL ROST
粗さ 既にコーヒー粉なので(見た目)細
香り 粉:微か
淹れてから:極微か
飲んだ印象 苦みが強い、酸味は感じない。
コクは中程度ですが甘味は感じません。
よくあるハワイのコーヒーと言う感じです。
美味しいコーヒーを飲みたいという時には
少し物足りないかも知れませんが
手軽にハワイを感じるならお勧めです。
このライオンの赤いパッケージを眺めながら
ワイキキビーチのインスタやYoutubeを見るには
適した味と価格のバランス品です。
味への工夫
ミルは粉の細かさを写真の様に
フィルターサイズを変えることで
細目と中細との2種類で変更できます。
そこで、ミルのフィルターサイズを
「中細」に変えて飲み比べてみました。
すると、
先に感じた渋みがぐっと抑えられ、
苦みも当然まろやかになります。
また、コーヒー豆本来の甘みも
少し増すように感じられます。
これは、①と②の
どちらの豆についても言えることです。
どちらがお好みかは、飲まれる方にも寄るでしょうが、
ミルのグラインド・サイズを中細にして
少し多い目の豆で贅沢に頂くのが私のお勧めです。
コナコーヒーは飲みやすい味が特徴です。
いろいろ厳しめに述べましたが、
十分美味しいいコーヒです。
苦みが少なく、口に含むと
柔らかな酸味が広がるコナコーヒーは、
モーニングからランチ、
そしてディナーまで、
さまざまなシーンで楽しむことができます。
こぼれ話
3つのコーヒーの賞味期限のことですが
パッケージに記載があり、それぞれ
①20年12月
②21年 6月
③21年 6月
になってました。
製造日はわかりませんが、
コーヒー好きの常識からいえば大変長い期間です。
①ROYAL KONAの12月までが常識的ですが
こちらは、逆に
日本までに時間がかかっていたためとも考えられます。
②と③の 来年までとなると、
やはりこれらの商品はお土産用
と言うことになるのでしょうか。
わたくしのコナ・コーヒー探しの旅はまだまだ続きます。
ともあれ、ハワイの風に吹かれたような香りに包まれて
リラックスした時間を楽しむにはお勧めの商品です。
Written by Jack Amano